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死の抗い〜始動と屍動〜
【ファンタジー その他小説】

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死の抗い〜始動と屍動〜-6

そんなとき雄介が


「入らないほうがいい。水が何かおかしい気がする。」


「雄介の言う通りかも、何かが昔と違う。」


俺も雄介に賛同し止めに入った。

しかし二人は


「何言ってんだよ!?ここまできたんだぜ。はいらなきゃ損だし。」

「アタシもそう思うよ。汗で服もビショビショだよ。」


ザッバーン!!!



俺達の忠告も聞かずにとうとう二人は水に飛び込んだ。
俺はこの嫌な感覚が気のせいであってほしいことを願っていた。



しかし俺のそんな願いをよそに現実は最悪の結末を迎えるための路線を滑っている。


(何なんだ?このいやな感じは?…ここに立ち込める臭いか?…何処かで嗅いだことのある…



血???)


そう感じたとき、ふと、飛び込んだ拓海と友香の方を見ると、水面に浮かんできていない。
最初はからかっているのかと思ったが、いくらなんでも長すぎる。

俺が助けに飛び込もうとすると、雄介が止めにきた。



「何で止めるんだよ!?こんなに長く上がってこないなんておかしいだろ!!どけっ!!!」


しかし雄介も一歩も引かない。その目には真剣さと焦りが浮かんでいた。


「クロ、架城、二人は駄目かもしれない。早くここから逃げよう。父親から何も聞いていないのか?
やっぱりじいちゃんの言い付けを守ってれば二人は…。」


「さっぱり意味がわかんねぇよ!!説明しろよ!!」


「そっ、そうよ。何で二人を見捨てるの?それにお父さん達が何で関係あるの?」


「説明はあとでする。今は、今はここをはなれて…」


バッシャーン!!!???


その時後ろで、凄い水しぶきの音が聞こえた。


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