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SLOW START
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SLOW START Z-1

【おはよ〜全然いいよ。そうだ、明日暇??暇ならどっか行きませんか?】


私はユウキ君にメールを送ると一息着いた。

否応なしに考えてしまう。先輩が私の事を好きなんて信じられない。


…あんなに綺麗な人と付き合ってたのに…
先輩とはタイミング最悪だな…


携帯がメール受信を知らせる。
メールを開くとユウキ君から返事が来た。

【うん。明日は休みだしいいよ。】


…今はユウキ君の事を考えよ…


しばらくメールのやり取りをしていると返信が来なくなった。


…どうしたんだろ?


私は気になりメールを打ち始めた。

送信を押そうとした時、着信画面に変わる。

相手はユウキ君だ。
一瞬、指が止まったが通話ボタンを押し電話に出た。

「もしもし?」


『もしもし?晶ちゃん?メールじゃめんどくさいから電話してみたよ〜』


いきなりの電話だったので何事かと思ったがユウキ君の優しい声で少し和む。


「そっかぁ。あ、初めての電話だね〜話すの久しぶりな気がする」


私はユウキ君との初めての電話で嬉しくなりテンションが少し上がる。

しかしユウキ君からは何も聞こえず沈黙になってしまった。

「もしもし?ユウキ君?」

私が問い掛けるとやっと返事が聞こえる。


『…あ、ごめん。テレビに気取られてた。』


…テレビの音しないけど消したのかな?


ユウキ君の周りは静かな様子で音は何も聞こえなかった。
が、多分電話には入らなかったのだろうと思い会話を続ける。


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