SLOW START X〜田山拳〜-3
俺の言葉に目をうっすら開ける晶…晶の唇に自分の唇を押し付ける。
一瞬理性が戻りかけるが柔らかい感触に吹っ飛びそこからは完璧な暴走だった。
驚いている晶の唇をこじ開け舌を捩込む。
上あごを舌先で撫で晶の唾液を味わう。
服の裾から手を擦り込ませブラジャーの上から乳首を探り当て摘んでみる。
「っあ、ん」
晶の声で体中の血が一カ所に集まり出す。
ブラジャーを外し服を捲くり上げると。大きくはないが形のいい胸があらわになる。
頂上を舐めてみる。
「ぃやっダメで…ぁん」
拒もうとする晶は瞳が潤んで来ている。
乳首の周りが弱いらしく舌先でゆっくり円を描くように攻めるといい声で鳴いた。
元々Sっ気があった俺はどんどん晶にハマッていった。
ついには下のズボンのチャックを外し脱がせた。
ブラジャーとパンツがバラバラのデザインだった。
晶らしくそれがとても可愛かった。
晶は恥ずかしがって俺に制止を求めたがそれが更に俺に火を点けた。
涙を溜めて恥ずかしがる晶がとても愛おしく感じて…
キスしようとした。
しかし俺は止まった。
…本気で泣いてんのか?
初めて晶の涙を見た。
俺は我に返り自分のしたことを激しく後悔した。
晶にブランケットを掛け泣いている晶に謝った。
…本当に最低だ…俺…
こんなはずじゃなかった。
…ただ好きだっていって…晶を誰にも渡したくなかっただけなのに…
「…帰ります」
晶の声に顔を上げるが晶は走って部屋を出ていった。
「…っ!」
追い掛けて謝り嫌がられても家まで送ろうと思い、立ち上がった。
電車ももうない。
帰るならタクシーだと思い大通りまで出たが、晶の姿はない。
必死に走って近くを探したがやはりいなかった。
…どこ行ったんだよ…
仕方なく家へ戻ろうとするとタクシーに乗り込む晶が見えた。