わたしと幽霊‐痛み‐@-5
亜子が更紗さん?…だっけ、彼女に乗っ取られてから一緒に帰ることもなくなってしまった。
どうやら彼女、24時間ずっと表に出てるみたいで、亜子はその間ずっと眠ったままで。
放課後、教室にぽつんと残るあたしの姿。
「大丈夫かなぁ…」
亜子の体で好き放題やって…
そう考えると何だか腹が立ってくる。
でもあたしの力ではどうしようもない。
でも、男のコ達と単に遊んでるだけならまだ…
小さなため息をつく。
他に誰もいない教室の、あたしの前の席に高谷さんが座った。
「あいつの本来の年齢は25だ。多少俗な言い方になってしまうが……感覚は大人の女だということだな」
「…………」
高谷さんの言葉を聞いたあたしは、無言でじっと思案する。
…今日はどこかに行くって話はしてなかったな。
校舎内にいるかな??
あたしはカバンを机にかけたまま、席を立った。