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あなたの肌に触れたくて
【女性向け 官能小説】

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あなたの肌に触れたくて-1

仕事で忙しい夫…涼(りょう)の寝室をたまに覗く。


結婚したのは2年前…わたしが26歳で、涼が27歳のとき。
会社の、ひとつ上の先輩だった。

寝室が別なのは、仕事で不規則な時間に帰宅する涼がわたしのためにそうした。

休みの日は仕事をやめたわたしをどこかに連れていってくれる。
優しい涼。

けど…不満がないといえば嘘になる…

やっぱり寂しい…

涼の部屋に入った瞬間、ふわりと涼の香水の匂いがする。

…整然とした部屋は生活感がない。
寝に帰ってくるだけの涼。


…だけど今日はふと目に付いたものがあった。
ベッドの上に置いてあるDVDケース。
手にとってみると…いわゆるAV、と呼ばれるものだった。

わたしは涼のテレビの前でしゃがむと電源スイッチを押し、デッキにDVDをいれた。

DVDが再生し始めると、わたしはベッドに座る。



『や…やめて下さい…あっ…』
オフィスで上司に押し倒されるOLの姿が映し出されていた…

結婚する前、涼と一緒に会社で働いていた時のことをわたしは思い出した。

つきあう前は、よく想像した気がする。
涼に押し倒され、デスクの上で乱暴にされることを…


わたしは自分のそれが熱くなってきているのを感じ取り、手がスカートの上に伸びて、そのスカートをめくろうとしたその時。

ガチャリ、とドアノブが回ったのだ。

「美紀(みき)…?」
そこには、仕事帰りの涼が立っていた…

「何して…?」

わたしは涼の顔が見れない。

ああ…わたし、泣いているんだ…と実感したのは涙が落ちた後だった。
2人は黙っているのに、女優のいやらしい声が部屋の中で響いている。


しばらくして涼がテレビの電源を切り、わたしのもとに歩み寄るとため息をついた。
「なあ…顔上げろよ」
わたしはそう言われても顔があげられず、涼はわたしの横に座る。
「怒ってないから」
「ほんと…?」
わたしがやっと顔を上げるとその言葉に応えるように涼は笑ってくれた。
「でも…」
そう言うとわたしの膝に手を触れて。


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