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あなたの肌に触れたくて
【女性向け 官能小説】

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あなたの肌に触れたくて-3

「バカ…俺は気持ちよくなってない」
カチャカチャ…とベルトを外す音が遠くで聞こえる。
もう抵抗する気力はどこにも残っていない…

「…あ!!」
するり、と涼のそれが簡単に入ってしまうほどわたしのそれは潤い、涼を求めてる。
「ほら、嫌って言いながら簡単に入っちゃったじゃないか…」
「…動…かさないでっ!!
…ああっ…!!」

もう…なにも考えられない…なにも…!

「す…ごい音だな…
ぐちゃぐちゃ言ってる…」

こすれあう、それの音。
肉と肉がぶつかり合う音。
涼の吐息。
わたしの吐息…

室内に響きわたって、異様な空気が流れている。


「う…!!」
涼がわたしの太ももに体液を吐き出したと同時くらいだっただろうか。
わたしの意識はどこかに吹っ飛んで、それから記憶が途切れた…





「ん…」
目をあけると、わたしの体には布団がかかっていた。
「起きたの?
今9時すぎ。2時間くらい寝てたかな」
ベッドに座っている涼は、ニコッと笑ってそう言う。
「あ…?わたし…?」

ぼんやりとした頭で…
眠ってしまう前になにがあったか考える。

…わたし…AVをみちゃったところを…

そう考えたら、顔が熱くなって仕方がない。
そして、思い出したようにわたしはスカートの中に手を入れる。
下着をつけてない。

…そのことが『行為』があったということを物語っていた。

「美紀…あんな強引なことしてごめん」
「え…そんな…」
涼は寝ているわたしのおでこをそっと撫でる。
「わ…わたし…その…寂しくて…」
今なら言えそうだったから。
今までなら言えなかった言葉がすんなりと出てくる。
「涼の部屋に…よく来てたの…
ごめんなさい…勝手に入ったりして…」
…やっぱり恥ずかしくて顔を布団で隠す。
その布団を、涼はゆっくりとめくった。
「…ま、俺もSだってバレちゃったしな…」

そうだ、今思えばあんなに激しく抱かれたことなんて今までなかったよね…
涼も恥ずかしそうに頭をぽりぽりとかいていて。


…そんな雰囲気の中しばらくして、お互い見つめあってクスッと笑う。

「これから…よろしくな」

涼がそう言って、わたしは「うん」とうなずいた。
何だかまた新婚に戻ったような、そんな気がして…わたしはとっても嬉しかった。


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