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ヲタク彼氏
【コメディ 恋愛小説】

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**王子様の秘密**-3

よっしゃ―――っ!!
これ、私の勝ちでしょ!??本家顔負けのジャンガジャンガをして見事に相手を黙らせた私の勝利を全世界に知らせたいね!!
なんなら、ネタの元の武藤〇司の真似もしとけばよかったかしら?


はい‥調子にのりました。正直、必死です。


頭が混乱してるから、今日1日を整理しよう。
私のためにも、画面の向こうの読者様のためにも。


6時半起床。
奇人瀬戸に出会わないようにするべく、通常より早めに登校。

到着し、貧血にて倒れる。

一限目終了十分前。
目を覚まし、瀬戸先輩発見。本日一回目の奇声を上げる。

一限目終了後。
私の元王子‥‥いや、まだアレが本性かなんてわからないから、まだ私の王子御来室。
運んだのが片桐先輩ということが判明。

再び夢の世界へ‥‥

目が覚めたのは二限目終了間際。それから授業を受けたんだか、受けてないんだかして昼休み。

カメラを持ったオタク集団に終われて、瀬戸先輩に助けてもらいファーストキス窃盗に合い、脅迫され明日の12時に駅に集合決定。

そのまま午後の授業をサボって第二図書館にて、王子様の秘密を目撃。
見事な発案でその場を逃げ切り‥‥現在に至る。


はぁ――っ‥‥

濃いよ‥‥今日一日で私の一ヵ月分の心拍数を消耗しちゃった気がする。

教室戻るのもなぁ‥‥。
そして私の足はあの廊下へ向かう。基本、守備範囲の狭い私。居場所は結局、ここしかない。


もう、何も起こらなくていいからね。
例え私の視界に掃除ロッカーが入ろうとも‥‥。

そこから瀬戸先輩登場っ!!とかいらないからね。

「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ―――ンッ!!」

「んぎゃ―――っ!!」

「えっ!??そんなに?ごっごめんね?ひより。」

「んわぁ――んっ!!」

「えぇっ!??そんなに泣かないで!!ごめんね?」

もう訳がわかんない。
なんでこんなに私にいろんなことが起こるの?

もう、なんだか涙が止まらない。
別に泣くほどのことが起こった訳じゃないのに何でだろう。


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