**王子様の秘密**-2
「んっ‥‥はぁ‥あぁっ」
んななななっ!???
いやいやいやいやっ!!
ちょっ!!ちょっと!??
何しちゃってるんですか!?恋愛小説で!???
とか思いながら、動けない私‥‥。
「先輩、ありがとうございました!!!すごくよかったです。」
何だかんだ言いながら、情事が終わるまで動くことができずに隠れていた。
普通、学校でする?
しかも何よ?ありがとうございましたって。普通は恋人同士が愛を確かめ合う行為なんじゃないの?(完全に優ちゃんの受け売りだけどね)
「覗きとはいい趣味してるね、ひよちゃん。」
「あんが‥‥‥。」
「あんが?」
(あばばばばばっ!!!!)
見つかってしまった!??
しかもまたもや意味不明な言葉を発してしまったっ!!
どうやってこの場を逃げ切る!???
相変わらず、妖艶な笑みを浮かべてこちらを見ているのは‥‥私の王子様。
なんで片桐先輩っ!???
今朝とキャラ違うじゃないですか!??(泣)
あの爽やかスマイルはどこいったの!???まさかアレですか!??トロピカルワープとか言う異空間を越えてきたってヤツですか!??
っておいっ私!!!こんなときに瀬戸先輩化してる場合じゃないでしょっ!!!
「あんが‥?」
特に意味もない私の言葉を何か言いかけてると勘違いして、繰り返し聞いてくる先輩。
しかもだんだん、私に迫ってくるではありませんかっ!???
どうする!??これ以上こられたら私の貞操が‥‥
「はいっ!!ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ――♪」
「‥‥‥‥。」
「どうもっ!!アンガー〇ズでした!!」
キーンコーンカーンコーン
「では、良い週末を!!」
よく、アニメとかで走るときにでるピュ――ンって言う効果音が聞こえて、足がうず巻きながら埃を巻き上げて走るイメージで私が去ったのを想像して欲しい。