渇-1
時々
電話をかけてる自分に
苦笑する
出てくれる
はずないのに
電話を
かけてみては
電話が鳴る前に切って
臆病な自分に落胆して。
また
電話をかけて
鳴る前に切って
その繰り返し。
何故だろうね。
完全に消え去ったと思っていたのに。
想っていたのに。
ふと、した
瞬間に
君が溢れてくる
君と歩いた街並み
君の好きなCD
君が居たコンビニ
この世界には
君がたくさん溢れてる
僕が気がつかなくても
勝手に君は
僕の中に入り込んでくる