DEEP DIVER玲那〜闇に沈みし者〜-28
「昨日、今日、此処に転校してきた君に大神室の何が分かると言うんだ?確かに僕は片岡先生や生徒に術を施して傀儡にしているが、この女には何もしていないよ。そもそも、君は何をムキになっている?」
「あんたこそ、何も分かっていないわよっ!あんたなんか、何も分かっていないわよっ!!」
「ふうむ、話にならないね。まあ、そんな事はどうでもいい。いくら詰ろうとも君は囚われの身。そんな恰好では何もできないだろ。勿論、手足が自由になったところで巫女の力は失われているだろうけどね」
そう言うと飛騨は玲奈の身体の上から下まで、値踏みする様ないやらしい目で舐め回した。好色な目は怒りに紅潮する顔を一瞥し、首筋から胸元、呼吸と共に上下する白い腹部に移動し、そしてもっとも恥ずかしい部分でその視線は止まる。その下品な視線に、我を忘れていた玲奈は自分が裸を晒している事を思い出し、恥ずかしさと悔しさで怒りが更に倍加するのを感じた。
「いい眺めだ。今まで傀儡にしてきたどんな女性よりもいやらしい身体をしている…」
そう言うと飛騨は架台に上がり、玲奈の豊かな乳房に手を伸ばした。
「やめろ、莫迦っ!変態っ!!」
身を捩って逃れようとする玲奈を嗤い、飛騨はその柔らかな乳房を掴み、指を食い込ませて揉みしだいた。その度、手に余るほどの大きなマシュマロが節くれ立った指の間からはみ出し、淫靡な変形を繰り返す。掌の中で堅くなり、ぷりぷりとくすぐる桜色の乳首。量感のある乳房の手触りは心地よく、飛騨はもう片方の手を別の乳房に伸ばすが、その瞬間、玲奈は飛騨の頬に向かって唾を吐きかけた。
「あんたみたいな男に触られると鳥肌が立つのよ」
そう言って男を睨み付ける玲奈。しかし、飛騨は怒りを見せず、手でその唾液を拭うとぺろりと舐め上げ、薄気味の悪い笑みを浮かべる。
「美少女の体液は甘露だと言う事を、君は知らないようだね…」
そう言うと飛騨は玲那の顔を掴み、無理矢理顎を開かせると唇を重ね、舌を差し込んで唾液を啜り始めた。
あまりの嫌悪感に玲那は体中、鳥肌が立つ思いがした。
「(ん、ん〜、くそっ!身体が自由ならこんな奴、金玉蹴飛ばしてやるのに…)」
女性にしては些か品の無いことを思いながら、蹂躙に耐える玲那。しかし、調子に乗った飛騨は玲那の舌に吸い付きながら、片方の手で下腹部の茂みをまさぐり始めた。柔らかな肉の莢に収められた赤い真珠を中指の腹でくりくりと刺激する。
「んんぁああっ!?」
陰核に痒痛感を感じ、悲鳴を上げる玲那。嫌悪に顔を歪ませ、精神は拒否反応を示しているのだが、身体の方は女の部分を弄られ、過敏に反応してしまう。
「口では強気なことを言っているが、身体の方は正直に反応しているみたいだな…」
愉悦に顔を歪ませ、下卑た笑いを漏らす飛騨。端正な顔がこの上なく淫靡に、下品に変化する。
「ふんだ、こ、このオカマ野郎…」
懸命に感じまいとする玲那。しかし、飛騨の指先は淫汁をすくい上げ、とぷとぷと陰核にまぶしていく。ぬるぬるに濡れそぼった指先が微妙な刺激を送り込み、玲那は思わず腰を引いて逃れようと身体を捩った。
「おやおや、感じてしまって…」
羞恥に頬を染めた少女が白い裸身を淫らにくねらせる。飛騨は指先を少女の淫裂に潜り込ませると、節くれ立った指先を押し込み、腹の中を掻き回した。
「んひぃっ!あんぅっ!?」
身体を仰け反らせる玲那。膝に力が入らなくなり、がくがくと震えるのだが、手足が拘束されているので座り込むこともできない。固く骨張った男の指先が濡れた桃色の粘膜を荒々しく刺激する。
しかし、どうした事か、飛騨の指先は玲那が絶頂を迎える一歩手前で引き抜かれた。
「ふふふ。肉穴も大分こなれてきたな…。僕の肉棒を入れてやってもいいのだけれど、先に僕の傀儡にしてやろう。そうすれば後からいくらでも遊べるからね」
そう言うと飛騨は視線を大神室奈々花に向けた。
「大神室、肉虫をとってくれ…」
固唾を飲んで事態を見守っていた奈々花は、突然声を掛けられ、弾かれたように驚いた。「何をしている。培養液の中から肉虫をとって、渡してくれと言っているんだ」
そう言って、手を差し出す飛騨。奈々花はその言葉にのろのろと従い、作業台の上にあるカプセルから醜悪な生き物を取りだした。それは赤ん坊の腕くらいの太さで、尻尾の先が亀頭のような形をしていた。頭と思しき部分には目が無く、触手のような物と繊毛のような物が生えていて、奈々花の手の中でびちびちと釣り上げられた魚のように踊っている。