ＤＥＥＰ ＤＩＶＥＲ玲那〜闇に沈みし者〜-16
「なあ、大神室。先生の頼み事を聞いてくれないか？」
腰を前後に揺すりながら、飛騨は奈々花の耳元で囁いた。
「あんぅ、あん…んん…な、何ですか、先生」
下腹部の甘美な感触に気を取られながらも問い返す奈々花。飛騨が腰の動きを止めても、せがむようにお尻をこすりつける。
「お守りを持ってきた生徒、なんて言ったかな…？」
「桜龍さんですか…」
「ああ、名前などどうでもいい。あの女の子の生理日を訊いて、僕に教えてくれないか？直接訊かなくても、体育の授業を休んだとかでも良いんだ」
「あ、あの、それは一体…」
朦朧とする頭で、奈々花は反問した。しかし、飛騨は眉根を寄せてその言葉を遮った。
「それは君が知ることではないよ。それとも、もうこれでおしまいにするかい？」
言われて項垂れる奈々花。火照った身体は今更収まりがつくものではない。仕方なく奈々花は首を縦に振る。
「そうだ、大神室はいい子だなぁ…」
そう言うと飛騨は下卑た薄ら笑いを浮かべ、とろけて涎を垂らしている少女の蜜花に勢い良く肉棒を捻り入れた。
「あああんっぅ！？せ、先生…んはぁ、き、…きひぃっ！？」
血管を浮き立たせた獰猛なくちなわが子宮を一気に突き上げる。醜悪な男性器がごりゅごりゅと内壁を擦り立て、その破壊力は指の比ではない。
「んぁっ！ああっ！！あんっ！あんっ！！き、きつ…いひぃ！！！」
惚けたように涎を垂らし、玉の汗を散らしながら奈々花は嬌声をあげた。逞しい男の腕に抱かれる充足感と、逞しい雄のシンボルが快楽の波を呼び起こす。
ぶちゅるちゅると卑猥な音を立てて肉棒が引き抜かれると、また一気に根本まで押し込まれ、白く泡だった粘液が飛び散る。
「いやぁ、やん！んぁああっ！！せ、先生ぃ！？」
次第に腰の動きが早く、激しくなり、後ろから抱きすくめられた少女は涙を滲ませ、悲鳴を上げて啜り泣く。
飛騨は奈々花の小柄な身体を抱え上げると更に下から突き上げ、掻き回し、肉棒を咥え込む粘膜の感触を味わった。
「行くぞ、大神室…」
飛騨はそう言うと、一際激しく奈々花の尻肉に腰を打ち付け、最後に大きく捻り込んだ。
「ん、んぁあああっ！！？」
熱い樹液が吐き出され、絶頂の波が奈々花を襲う。次の瞬間、視界は白く弾け、奈々花は絶頂と共に気を失った。
奈々花が淫行教師の餌食になっている頃、玲那は式鬼を飛ばし、また自らも霊障を探り学校を隈無く探索していた。しかし、神人に関わる手掛かりも、魔術的な気配の一切を感じる事ができなかった。
そこへ、新校舎に向かわせた金熊が何か見つけたと念を飛ばしてきた。玲奈は知覚を金熊に同調させると、新校舎の裏に何か霊的な波動を出す物を見つけた。
「（ん？これは私が奈々花ちゃんにあげた御守りじゃない…）」
玲奈は首を傾げた。奈々花の性格からして人にもらった物を簡単に捨てるとも思えない。そしてもう一つ不審な事には、御守りに何らかの霊障があったと見受けられるのだ。
「（まさか、奈々花ちゃんの身に何かが…？）」
一瞬、不吉な想像が脳裏をよぎるが、何者かが近づく気配に気が付き、金熊を近くにあった楓の梢に姿を隠させる。校舎の裏に姿を現したのは他ならぬ奈々花自身で、片岡女史がさらわれた失態を想起していた玲奈はほっと安堵の胸を撫で下ろす。
しかし、奈々花の様子は別れたときのものと些か違っていた。目は泣き腫らした様に赤く、頬はやけに紅潮していた。切迫した様子で辺りを探り始める奈々花。おそらく失くした御守りを探しているのだろう。
「（なんだろ、奈々花ちゃん？）」
金熊の視覚を通して奈々花の様子を見守る玲奈。やがて、奈々花は感極まった様にぽろぽろと涙をこぼし始める。