イヴの奇跡-5
『おぃ。お前、起きろ…!』
ゆさゆさと体を揺すると、眠たそうに女はゆっくりと瞳を開いた。
『ふぇ…?』
ムクリと上半身を起こして、神崎の体に跨がる姿勢になったイヴ。
ここで神崎は、自分の上に居た女の顔を改めて、しっかりと見ることができた。
『細いな…お前。』
スッと自然に指が女のウエストのラインをなぞった。
『ふぁっ…』
女がピクリと体を震わせた。
下から見上げた女の顔や体は証明が照らした光が影になり輪郭やラインをより美しく見せている。
次の瞬間、
ぐっ、とイヴの体は神崎に強く引っ張られた。
体をベッドに反転させられて仰向けになる。
−くちゅ。
そして、
神崎は深い口付けをした。
『んぁ…ぁむ、、』
呼吸さえままならぬイヴに神崎はこれでもかと言わんばかりに舌を絡めて、呼吸を阻止する。そのたびにイヴからは甘い声が上がるのだ。
きゅっ。
『…んんっ!!』
突然、胸の突起を摘まれて体がピクンとベッドから跳ねる。
『ゃぁ…待って…下さっ…』
『無理なお願いだな。』
イヴのお願いを即答で神崎は断り、執拗に胸の突起を強弱をつけて揉みしだく。
『あっ…んぁ…待…ってぇ…』
とは言うものの、イヴの体は不思議と神崎を求めて足を神崎の腰に巻き付けていた。
『体は正直だろう…?』
冷笑を浮かべて人を見下した顔にイヴの心臓は鼓動をうった。
そろりと蜜を指ですくい確認するとイヴの細くしなやかな足を神崎は持ち上げた。
イヴの表情が少し固くなる。
これから何が起きるのか、なんとなくだが予想がついたのだ。
そんなイヴを見下ろして神崎は優しく笑った。
『いいのか…?』
イヴはただ神崎を見つめる。
『と、言っても嫌とは言わせないが。』
間髪を入れずに神崎のものが蜜壷の中へと押し入った。
『ふ…!あっ、ん!』
自然に体が反る。
『エロい奴だ…。夜中に忍び込むなんて…』
神崎は今だに抱いている人間がイヴだということに気がつかない。むしろ、自分が留守の時に部屋の片付けなどをさせるために雇っているメイドだとばかり思い込んでいた。
まぁ、動物が人間になるなんて非科学的なことに〔普通の人間〕が気付くはずがないのは当たり前なのだから。
激しい上下運動でイヴの頭は真っ白になっていく。