「美女と野獣・・・」-40
オイオイちょっと待ってくれよ・・・!そんな大胆な・・・
オレの下半身が反応し、スボンがどんどんきつくなる。
あと少し。あと少しでRの胸が拝・・め・・・る・・・・
「・・・・くん?・・・Sくんってばぁ!」
夢から叩き起こされたかの如く、目の前にはちゃんと服を着たRが土手に座っていた。
「何か想像してたでしょ?すごいHな顔してたよ。コワーイ・・・」
「え?!いや、してないしてない!してねーよ!ちょっと考え事してただけだって!ゴメンねマジで!」
「ホントにぃ?!視線がもの凄くイヤらしかったんですけどぉ。コワーイ・・・」
「ち、違うっつーの!!勘違いだよ勘違い!別に見てないって。あっ!・・・」
「うっそ。別にヘーキ。他の人ならホント怖いけどSくんなら何故か平気だったよ。」
「・・・なんだよビビらせんなよぉ!あーマジ焦った!嫌われたかと思った。・・・ふぅ。」
「あははは!ご・・ごめんね。あはは!すごい否定だったね。うふふふ!」
腹を抱えて笑い転げるRの姿に、
オレも堪らず腹の底から笑いがこみ上げてきた。
「・・・・はは・・・・はははは・・・・あはははは!」
「あははは!あー可笑しい!あはは!・・・でもさ、嬉しかったよ。」
「・・・えっ?!」
「どーでもいいと思ってたら、あそこまで否定しないでしょ?」
「・・・まぁね。」
「別に好きとかそーいうんじゃなくって、Sくん私の事、ちゃんと友達と思ってくれてる。」
「いや、違うね。」
そう言った途端に、何一つ曇りの無い、まるで太陽の様な笑顔がみるみる消えていった。
「・・・えっ?・・・そ、そうなの?」
甲高い声から一気に地を這う様なトーンへと急降下する。
ついさっきまで穏やかだった夜風が急に強く吹き出し、
Rの真っ黒でサラサラな髪の毛を乱れさせた。