「美女と野獣・・・」-39
「優しい素振りで近づいてきても、結局は、何?このクソ女!ってのが見え見え。」
「・・・へぇ。」
「所詮どーでもいい人なんだよ。優しいぶって話してくる人はイジメ側が多いんだよね。」
「・・・へぇ。」
「私だってホントはスカート短く履きたいし髪染めたいし女子高生ー!って感じではしゃぎたい。けど・・・」
「・・・けど?」
「けど・・・やっぱ怖い・・んだよね。女子のイジメも男の視線も・・・。」
「じゃぁ、今日みたいな格好は・・・相当久しぶり?」
「久しぶりだよー!3年ぶりだよ3年ぶり。放課後着ようと思って買ってはいたけど結局着ず終い。あはは。」
「そっか。嬉しい限りっすよ。あはは!」
見ない見ない、と頭で思いつつも、
ついRのふくよかな胸元と、スカートから覗かせてる太ももへ目が行ってしまう。
今日会った時からずっと気になってたからしょーがない。
こういう視線がRにとっては恐怖なのだろう。
じゃぁなんでオレの前ではこういう格好に?
もしかして・・・
もしかしてもしかするのか・・・?!
ちらちらと気付かれない様に見ていたつもりが、
オレの熱視線にとうとう気付いたのだろうか、
Rはこう切り出した。
「いつもはサラシ巻いてるんだ。」
「は?!」
「あははは!すっごい驚いた顔してる!ふふふ。・・・サラシ巻いてるの。いつも。」
「・・・どこに?!」
「お腹の訳ないでしょ。むーね。胸にサラシ巻いてんの。」
「・・・な、なんでまた?!」
「少しでも目立たない様にと思って。結構大変なんだよ?毎日こうやってギュウギュウとさぁ・・・」
サラシを巻く素振りをする。
Rが全裸姿でサラシを巻きつけている様子が頭に浮かび、
顔が火照ってしまったが、今が夜であることに今更ながら感謝した。
あぁなるほどね。だからRのブラ線がいつも透けてなかったのか、と。
だから今日はいつもよりも見違えた巨乳だったのかなるほどね、と.
瞬時に理解したが、さすがに口には出来るまい。
「・・・けど、体育の時とかはどーすんの?着替える時はどーすんの??」
「そーゆー日だけは一枚シャツ着とくんだよ。でもサラシ見せとけばイジメられなかったかもね。あはは。」
「・・あ・・ははは・・。」
Rの愛くるしい笑顔につられてオレも笑うが、
やはりどうしても裸でサラシを巻いている姿が頭に浮かぶ。
そして今度はそのサラシをR自ら解き始めた・・・!