「美女と野獣・・・」-25
ソロソロと再度後ろを振り向くと、Rはまた黙々とノートに何かを書いていたので、
Rの顔にまた目が行く。
もしかして・・・
可愛いんじゃね・・・?
眼鏡取って・・・
化粧すれば・・・
スゲー可愛いんじゃね・・・?!
今まで笑顔っぽい笑顔を見せてはいないが、
笑った顔はスゲー可愛いっぽくね・・・?!
オレの心は踊り、Rの笑顔が無性に見たくなったと同時に、
クラスの他の連中にはRの本当の素顔を知られたくない、という
変な独占欲が湧き出していた。
だがしかし、時を同じくしてクラスの中ではRに対する、ある噂が広まり始めていた。