「美女と野獣・・・」-22
「人生終わりたかねーだろぅ。そんな可愛い顔してりゃぁ人生バラ色じゃんよ。」
「・・・・・」
「もし誰かにチクってみろ。その時点でアンタの人生はジ・エンドだ。」
「・・・・・」
「ウチラは6人いるんだ。一人でもとっ捕まれば即座にアンタの裸体をばらまく!」
「・・・・・」
「裸だけならまだいいもののよぉ、精子まみれになってちゃぁ・・・なぁ。フハハッ!」
「・・・・・」
「当然そん時ぁウチラの人生も終了ってな訳だ。んな事ぁ分かってる。」
「・・・・・」
「けどこんな人生、既に終わってるも同然よ!アンタみたいに明るい人生なんぞありゃしねー。」
「・・・・・」
「あぁ、写真をばらまかれて終わりと思うなよ?誰かしらがアンタんトコまで迎えに行くだろーから。」
「・・・・・」
「あんまウチラをナメねー方がいいぜ。過去のアイツときたら・・・マッタク・・・可哀相によぉ・・」
「・・・・・」
「輪姦で終わってた方がよっぽど良かったってのに・・・・バカなヤツはああなっちまう。」
「・・・・・」
「アンタはバカじゃねーだろー。」
「・・・・・」
辺りが薄暗くなり、互いの顔が見えづらくなっていた。
外にはもう既にカラスすらいないらしい。
「じゃぁな。ちゃんと覚えとけよ!人生が懸かってるって事を!」
そいつはスッと立ち上がってひょうひょうと部屋から出て行くと、
残りの連中もそれに続いて無言で部屋から出て行った。
オレがRと知り合ったのは高校2年の時である。