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「美女と野獣・・・」
【レイプ 官能小説】

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「美女と野獣・・・」-2

大抵の赤ん坊は猿顔で、ゴリラっぽいだの、ガッツに似ているだの好き勝手言われるが、

Rは強いて言うなら犬顔だろうか。

既に表情がしっかりしており、寝てはいるが笑っている様な、

つい今さっき産まれたとは言い難い余裕をかもし出していた。

マッチが何本も乗りそうな長いまつ毛がクリッとカールし、

濃くも薄くもない、そして長くも短くもない真っ直ぐなストレートヘアからは

色気のある女性のシャンプーの香りが漂ってきても可笑しくない様な

成人女性のソレに見えた。

誰の子よりも自分の子供の方が可愛い、と思うのが普通だろうが、

Rの姿を目にした親は自分の子供とのあまりの違いに嫉妬もしくは憎悪を抱いたに違いない。





持って生まれたその美貌のおかげでRは両親のみならずその友人や親戚、

はたまた赤の他人までにも可愛がられた。

ベビーカーに乗せて道を歩いていると、通りすがりのじーさんばーさん達は決まって

Rに向かって手を振り、満面の笑みで微笑みかける。

「おやまぁ!なんて可愛い子なのかしら!」

ベビーカーに乗せてスーパーへ買い物に行けば、通りすがるおばさん達がみな

Rの顔を凝視し、通り過ぎた後に振り返ってまで再確認しようとする。

ベビーカーに乗せて公園へ散歩へ行くと、そこにタマっている女子高生達がみな口を揃えて

「ぃやーん!スゴい可愛いぃ!!」

などと勝手にはしゃぐ始末だ。

何処を通っても何処を歩いててもすれ違う赤の他人に可愛がられ、微笑みかけられ、手を振られ、

聞くつもりもないのに、あの子可愛いねぇ、なんて言葉がしょっちゅう耳に入ってくるのだ。

その人気っぷりは明らかに社交辞令のソレとは違っていて、Rを目にした人全てが心底そう思っている

というのが手に取るように分かる位、リアルなリアクションをするのである。

R本人はというと、自分がいかに人気者となっているかなど、今の時点では知る由も無かった。





特に大きな怪我や病気も無く、順調に成長していくR。

両親や周りの人たちの影響によって子供の表情や性格は雲泥の差にもなりうる。

両親があまり喋らず、笑いの少ない家庭で育った子供は愛嬌が無い。

休みの日なのにも関わらず、家でのんびりしている家庭の子供は運動能力が乏しい。

全てを思うままに行動させ、過保護で奔放な育て方をする親の子供は凄まじくわがままになる。


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