「美女と野獣・・・」-17
その6
一瞬その部屋全体に静寂が流れた。
ある人は額から汗を滴らせ、
ある人はジーッと彼を凝視し、
またある人は射精の快感に浸っている。
パシャパシャッというシャッター音が、その止められた空間から再び現実へと戻させた。
「・・お・・・お前・・・・中出しかよ・・・」
「・・そりゃぁやりすぎなんじゃねーか・・・?」
「・・はぁ・・はぁ・・・あん?なんだ今更。やりすぎもクソもあるかよ!」
「出来ちまったらどーすんだよ!」
「んな事ぁ知るか。勝手に堕ろすだろ。」
「お前捕まんぞ!」
「俺が捕まりゃぁお前らも捕まっちまうなぁ。」
「・・な・・何を呑気な・・・」
「オイ!しっかり写真撮ったんだろーなぁ?」
「おぅよ。バッチシ!」
「・・って事だ。バラ蒔けばこいつの人生も終わりって事。」
「それにしたって・・・中出しかよ・・」
「うるせーなぁ!気が引けんなら手ぇ出さなきゃいいだろーが!俺はもう帰るからよ!」
彼がブツを抜いた瞬間、白い粘着性のある大量の精液・・・ではなく、
ドロッとした真っ赤に染まった鮮血が溢れ出してきた。
「ぉ・・・おわっ!」
「・・マ・・・マジかよ・・処女だぜ!お前知ってたのか・・?」
「そ・・んなモン知るかって!こいつはまだ14だぜ?当然っちゃ当然だろ。」
「さっきの絶叫はこのせいか・・・」
「俺はこいつの彼氏だぜ?処女だろーがナンだろーがSEXしたっていいだろう!」
「・・・まぁ・・・な。」
血に染まったブツを手でサッと拭うと、そのまま何も言わずにドアから出て行き、
部屋から出たトコで後ろを振り向いた。
「お前らが勝手に便乗したんだからな。」
「・・・・」
「それと・・・・・そいつ今までで最高だぜ。」
「・・・・・」
「もう俺の彼女じゃねーから好きにやれよ。」
そう言ってドアはバタンッと閉められた。
ドアの閉じた音と共にRの目から涙がこぼれ落ちた。
そして残された野獣5匹は鎖が解かれたかの様に一斉に服を脱ぎ始め、
残された獲物を食い荒らす。