その行為は「治療」につき…-4
「心配すんな。俺が全部教えてやる」
楽しそうにそう言って千春の手をどけると、額や鼻の頭、頬へと唇を落としていく。
シャツを脱がせて、唇を重ねたまま佐伯は千春の背に手を回してブラジャーのホックを外した。
ブラジャーに押さえられていた胸がぷるんと弾ける。
「…結構胸あるな」
Ｄくらいか…と答えを期待するわけではなく呟いて、佐伯は千春の胸を両手でそっと掴んだ。
ひゃあっ、と千春がすっ頓狂な声を上げる。
「先生、手が冷たいっ」
「すぐにあったまる」
身体を竦ませた千春を気にすることなく、佐伯はその胸をもんだ。
若さゆえのはりと押せば戻る弾力を楽しむように強弱をつけて弄ぶ。
「っ…ん…ぁあ」
甘い疼きと痺れに声をもらした。
冷たかったはずの佐伯の手のひらは、千春の熱が移って温かくなっている。
「ここ、立ってきたぜ」
「え…っあん…！」
つんと存在を主張したそれを佐伯が摘んだ瞬間、
それまでとは違うぞわりとした感覚が走った。
「あ、っん…んん…」
唇が重ねられ、差し込まれた舌に必死で答える。
「ふ…っはぁ…」
頭の芯がぼーっとなって、千春は佐伯を見つめた。
その視線に気付いた佐伯の唇が千春の瞼に落ちる。
鼻の頭、頬、首筋のラインを通って少しずつ降りていく。
佐伯の唇が触れた場所が熱い。
「ん…ああっ！」
胸元まできた佐伯がサクランボ色の突起を口に含んだ。
さっきよりも強い、電流のようなものが背中を流れた。
どこかザラリとした舌に乳首を絡めとるように舐められ、食まれ、歯を立てられる。
「ぁっ…ふ、ん…んっ」
反応しながらも、声が漏れないように口に手を当てる千春に気付いて、佐伯は顔を上げた。
千春の指を絡めとり指先にキスをする。