『ぼくをかいませんか2 side-K』-7
俺は静かにベッドに入り、優しく彼女を抱き締めた。
再び込みあげてきた涙に肩を震わせながら、彼女は、泣いた。
抱き締めた細い肩は、力を入れると壊れそうで、俺は優しく撫でてあげることしか出来なかった。
彼女が、俺の頭を撫でてくれた様に。
彼女の肩を撫でながら、俺はどうしたらいいのかわからなった。
いつもの甘い言葉は出て来ない。
何て慰めればいいかわからない。
ただこの人に、こんな風に一人で泣いて欲しくない…
……そう、思った。