SLOW START Y-2
「なにぃ先輩て!聞いてない!どっから参戦してんの先輩!!てか、お前好きでもない奴に乳舐められてなんで怒らん?!」
さくらは他人の事になると騒ぎ怒るのを忘れていた。
ひとしきり騒ぐと落ち着いたのか急に黙った。
「怒るとか、もうそんなんじゃなくて何がなんだか」
「ねぇ晶…ユウキは?忘れてない?」
「あ!!…忘れてた…」
昨日あんなに楽しかったのに、その後の衝撃がデカすぎて…
「あたしは何も言わん。晶が決めなさい。」
「なんで〜あたしどうしていいか…な〜ん!!」
携帯を握っているとユウキ君からメールが来た。
【おはよ。昨日は俺も先輩と飲み行ってメール出来なかった。ごめんね。】
「メール着ちゃった〜どうする〜さくら〜」
半泣きでさくらの肩を持ち揺らしまくった。
「や〜め〜て〜脳がゆれ〜る〜」
「じゃあどうすればいいか教えて!!」
「ん〜別にい〜んじゃな〜い?ユウキは先輩の事知らな〜いんだし晶が言わなきゃ分からな〜いし〜てか離して〜」
「あ、そっか。でもユウキ君に悪くない?」
「まぁ少しね。でもまだ付き合ってる訳じゃないんだし先輩も参戦してきたし」
「…仕方ない…」
「待ち望んでたモテ期来たんじゃな〜い?」
さくらはニヤリと笑うと急に立ち上がった。
「さてと〜今日だけ荷物置かせて。あたしこれから不動産屋行って部屋決めてくるから」
「は?帰らないの?」
「何でよ?もうアレとは終わり〜次つぎぃ〜じゃお願いね」
さくらは逞しい…
あたしも見習わなくては!
ユウキ君にメールを返す。
【おはよ〜全然いいよ。そうだ、明日暇??暇ならどっか行きませんか?】