ぬくもり-1
ペラ……ペラ……
「ねぇ…」
彼女の声…
「んー?」
「…ちょっとこの部屋寒くない…?」
「んー…そうかな?俺は何時もこの位だから。寒いなら温度あげてもいいよ。」
ペラ…………ペラ………
「そうじゃなくてっ…!」
「じゃぁなんだよ…?」
「もうっ…、バカっ!!しらない!」
そっぽを向く彼女
「なに怒ってんだよ………」
「ふんっ!!」
「………?」
何か悪いことしたかな俺………
あ…………
ギュッ………
「ほら、これであったかいだろ?」
「っっ……耳元で喋らないで……」
「耳、真っ赤だよ?」
「うっ、うるさい!」
「はぁ……最初からそう言ってくれればいいのに……」
「だから耳元で喋らないで!…それに……、少しは乙女心を察してよ……恥ずかしいんだから……」
最後は聞き取れないほどのか細い声……
「…………」
「何か…言ってよ……」
「いや、凄い可愛いなって思ってた。」
素直に本音を言う…
「なっ……!!!」
「顔まで真っ赤ー」
プニプニ
「ちょっと、からかわないでよ…!」
チュッ
「!!??」
「からかってなんか、ないよ…?俺、お前のこと絶対に離さないから……」
「……ぅん……」
「ずっと一緒にいような…?」
「……ぅん!」
この、二人で一つのぬくもり
永遠に続きますように…