純白の訪問者-13
そして、深呼吸をしてから、
「その先は言うな。オレに言わせろ」
そう言ってテーブルから立ち上がると、姿勢を正してから深々と頭を下げてから、
「…どうか、結婚を前提として今後も付き合って下さい」
めぐみはすぐに立ち上がり、両手で顔を被って、
「…喜んで……」
その瞳からは涙が流れていた。
「…わ…私…なんかで…良いんですか?…」
めぐみの言葉に敦は真剣な眼差しで、
「お前じゃなきゃダメなんだ」
その言葉を聞いた瞬間、めぐみはへたり込み、顔を伏せて嗚咽を漏らした。
〈純白の訪問者〉は降り続く。それはまるで、これからの2人を祝福するかのように……
…「純白の訪問者」完…