『出会いは居酒屋で。』-1
「〜番テーブル、ドリンク入りましたー!!」
「あざーっす!!」
俺の名前は啓介。今居酒屋でバイト中の19才。彼女は募集中。二ヶ月経ってやっとドリンクを一人で任されるぐらいになったとこだ。
今日は金曜日だけあって忙しい。それに店長の知り合いの団体が入ってるから尚更だ。
(はぁ……早くキャッチ行きてぇなぁ…。楽なんだよな〜サボれるし。)
俺のそんな期待も虚しく二時間ドリンクを作りっぱなし……。ようやく一息ついた。
「疲れた〜…!!店長の知り合い一気にドリンク頼み過ぎっすよ〜↓↓(泣)カシオレばっかだし↓↓」
俺は店長に文句を言った。
「そう言うなって!!もう少しで帰るから我慢だ!!お疲れ♪」
「へーぃ…。」
そんなやりとりをしてると店長の知り合いの団体が出てきた。
「ぁりがとうござぃましたぁ〜↑↑」
(んっ?…意外と若いな?店長25だしなぁ…。タメぐらいか?)
そんなことを思ってると一人の女の子が話しかけてきた。
「ぁれ〜??まだぉ兄さんぃたょ〜!!ぉっ、ィケメンboyぢゃぁ〜ん♪♪ぉ兄さんぃくつ〜??ぁっ!!こんばんゎぁ↑↑笑」
(お前らスタッフ全員に絡んできたんかい……。)
やたらとテンション高いこの子を見て……瞬時に俺は思った。
(………絡みたくねぇ↓)
逃げたくなる衝動を抑えて顔には出さず愛想笑いで答える。