社外情事?3〜堂々巡りと結論情事?〜-10
「…我慢、できなくなりそうです…」
対する彼女は、欲情して目を光らせながらも襲いかかってはこない誠司を見上げ、恍惚の笑みを浮かべる。
「我慢しなくていいのよ?後始末の準備もしてあるし、避妊用にピルだって飲んだんだから」
「…ピルなんて、持ってたんですか…?」
「ふふ……私みたいな才色兼備って、襲われる事多いから…万一の時の保険よ」
言いながら玲は、人差し指を誠司の唇に押し当てる。
そして――
「……しよ?」
再び催促。
次の瞬間、玲は唇を奪われた。
「ん…っ!ちょっと、誠司君!?」
強引に唇を離し、玲は動揺を露わにする。
「…すいません……もう、我慢できません」
だが、誠司はとりあってくれない。やけに低い声で呟くと、再び玲の唇を捕らえ、貪り始めた。
「…ちゅ…ん…く…」
まさか、いきなり責めてくるとは――玲は思うように頭が働かず、されるがままに舌を弄ばれ、口腔内を舐め回される。
「ん……ん…ちゅ、んちゅ…」
しかし、すぐに我に返ると、負けじとばかりに舌を動かし始めた。
こうなると、両者は止まらない。情熱的なキスはそのままに、体の力が抜けてしまった玲が、応接用の長ソファに背中から倒れ込む。そして、彼女を抱きしめた誠司も後に続く。
「ちゅ…ふ……ん…はぁ……もう、誠司君ったら激しいんだから…」
「…嫌でしたか?」
「…まさか。むしろ、自分から激しくしちゃう」
言葉の後、今度は玲からキス。ゆっくりと唇を合わせ、ねっとりと舌を這わせ、誠司の唾液を自身の口内にたっぷりと招き入れる。
すると今度は、誠司がされるがままになる番。
「…ん……ぅ…ぷはっ。…玲さん、やっぱり激しいですね…」
なんとか唇を離すと、誠司は玲に向かって正直な感想を呟いた。すると玲は、不敵な笑みで眼前の誠司を見つめる。
「ふふ……その方が情熱的で後が燃えるじゃない?」
「そうですか…」
ため息混じりに呟きながら、誠司は玲の下半身に向けてゆっくりと手を這わせていく。しかし、その手はすぐに掴まれてしまった。
「こら。いきなり下の方に行っちゃだめ」
節操のない手を自分の体から剥がしながら、玲は誠司を諫める。
だが誠司はしょげるどころか、玲と同様の不敵な笑みを浮かべてみせた。
「…いきなり行くわけがないじゃないですか」
「え…」
誠司の笑みに、きょとんとする玲。
次の瞬間、空いていた誠司の手が玲の胸に飛びついた。
「ぁんっ」
不意打ちで自身の豊かな乳房を刺激され、玲は身じろぎする。
「…いきなり下を刺激したりはしませんよ。前戯の重要性はわかってますし、時間をかけないと……勿体無いですから」
「ふぇっ…フェイントォ、かけた…んっ…つもり?」
「だって、そうしないと玲さん、ガードが堅そうですから」
「も、もう…」
一本取られたのが悔しいのか、玲はむくれ顔になる。一方、その表情を認めた誠司は軽く慌て、彼女に機嫌を直してもらうべく、ブラをずらした。手全体を使って、くすぐるような動きで揉み始める。