『ヌードモデル』-2
「少し、休憩する?…」
『……』
心の中で葛藤を繰り返した後…終に、絢の口元から懇願の言葉が零れる…
『あのー…見られていたら…』
途切れ途切れの蚊の鳴く様な小さな声で呟く絢…
「見られていたら…どおしたの?」
『…エッチな気分になっちゃって…』
「それで?」
『だから、その…ちょっと…触って欲しいんだけど…』
真面目なこの男をからかうつもりが…完全に立場が逆転していた…
男は、キャンバスの前から立ち上がると絢の横たわるベットに、ゆっくりと近づいていった…
「乳首が、こんなに立ち上がっているね…」
あくまで冷静な男の言葉に、顔を真っ赤に染める絢…
『ぁああっ…』
男の指先が乳首に少し触れただけで、甘い吐息が漏れだしていた…
「凄く敏感になっているんだね…」
『ぁはっ…ぁああっ…』
男が絢の乳首を、人差し指の腹で円を描く様に動かすと…絢の腰がグワンと反り返り…絢の喘ぐ声が、部屋の中いっぱいに響き渡った…
『あうぐっ…あはっ…』
男の指先の愛撫に我慢の出来なくなった絢の指先が、皺だらけの男のチノパンに延びていた…
「…ぅうっ…」
先程まで平静を保っていた男も、絢の指使いに股間が熱くなり…額には薄ら汗が浮んでいた…
『あああっ…ああーっ…すっ、凄いっ…あああーん…』
男は息を荒げながら、画材の入った木箱に手を延ばし…絵筆を取り出し絢の体を弄び始めていた…