at office3-5
いやいやと首を振るのよそに、ぐっと後ろから体重をかけられ、机に伏す形になってしまった。
昌樹がのし掛かっているせいで、身動きが取れない。
器用に背中のホックをはずし、服のすそから手を入れ、胸を揉み上げる。
「…っ…く、ん、んっ…っ…っ。」
「美南、声、聞かせて。」そういうと、空いた手で唇を優しく撫でる。
ずっと声を殺していたせいで、頭は酸欠で朦朧としている。もう昌樹の触れるところ全てが勝手に反応する。撫でられた唇でさえも、性感帯であるように背筋が粟立つ。
美南の噛み締められた唇が薄く開いたのを確認すると、ぴんっと胸の頂上を弾いた。
「ひゃあっ!!」
びく、と背中をそらせると、それと同時に昌樹がショーツの中に指を這わせてきた。くちゅ、という水音がはっきりと耳に届く。
「美南、感じてるんだ。」
そう言われて、またはっと理性を取り戻す。途端に羞恥心が襲って来て、美南は涙を滲ませる。
昌樹の手が離れたかと思うと、ゆっくりとショーツをずらしていく。
ひんやりとした空気が熱く火照ったそこを急に冷やして、またさらに美南を高ぶらせる。
突然、昌樹が濡れたそこに指を侵入させる。ショーツをずらした時点で昌樹の次の行動は予想できたはずだが、今の思考回路ではそれができない。
「あっ、ん…いやぁ…あ…やめ…てぇ…」
昌樹がなかをかき混ぜる度にくちゅ、グチュ、グチュ、と卑猥な音が響く。
訳の分からない頭で必死に快感に耐えようとするが、もうどうして耐えなければいけないのかも分からなくなりそうだ。
「やめ、やめて、いや、昌樹さ…ぁん…。」
「ここ、イイんだよね?美南。」
敏感な一ヶ所を簡単に探り当てられ、じわりじわりと攻められる。
身体が言うことを全く聞かない事と、自分の言葉に昌樹が反応してくれない事が悲しくなり、ついに涙が一筋流れた。
それでも、昌樹の指は最も敏感な場所を攻め続ける。
「―――っっ!!」
声を殺したまま美南が絶頂を迎えると、後から昌樹が耳元に囁いてきた。
「こんなイヤらしいとこ、俺以外に見せるなよ。」
「…え?」
言葉の真意を図りかねて、力なく後ろを振り返ろうとすると、昌樹の熱が遠慮なく美南のそこに侵入してきた。
「あ…、っあ。」
絶頂を迎え空気を求めて開いた唇からは意味をなさない喘ぎ声が漏れる。
最後まで感触を確かめるかのように進んだかと思うと、ズッと水音を伴って引き抜かれ、また最奥までゆっくりと進む。
「まさ、きさ…ん、こんな…のっ、や…ぁ…ぁあ。」
言葉が上手く繋がらない。
「美南、メチャクチャやらしい。聞こえる?」
ぐちゅ、とわざと水音が美南に届くように、浅く出し入れを繰り返す。繋がった部分が卑猥な音を立てる。さらに昌樹はぷっくりと膨れた一番敏感な突起を、前に回した手で摘まみ、弾いた。
声にならない声と共に、美南は二度目の絶頂を迎えてしまった。
昌樹の激しい愛撫についていけない。ただ高められて果てさせられる。自分一人だけ置いていかれたようだ。なのに身体ばかりは昌樹の言うことに従って悦んでいる。
そんな身体に渇を入れるように、気を奮い立たせて全身に力を込めた。
同時に背後で昌樹が低く呻いたのが聞こえる。