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クリスマス
【学園物 恋愛小説】

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クリスマス-1

今日は私が通う高校の終業式。

12月25日

聖なるこの日に、私はあの人に告白することを決意した。

……………

入学式の日、教室の窓際の席で顔をくしゃくしゃにして笑うあの顔に、私は一気に引きつけられた。それと同時にその笑顔から目がはなせなくなっていた。
これまで一目ぼれなんてありえないと思っていた私が、こんな気持ちになったのはもちろん初めてのことだったので、正直戸惑った。

入学して数日たったある日のこと…。
その日はいつもより早い時間に登校していた。クラスの違う友達と一緒にまだ静かな廊下を歩いていた時に、あの人が向こう側から歩いてきた。
クラスメイトの存在に気がついたのか、
「おはよう」
と、あいさつをしてきた。
突然のことだったので、心臓がバクバク。
それでも平然を装って
「おはよう」
と、返事をした。
あの人にとっては、ただのあいさつだったのかもしれない。でも私にとっては、あの人にに対する気持ちを確認した忘れられない出来事になり、そして、その日から教室の中でも話をするようになるキッカケにもなった。

……………


12月25日

聖なるこの日に、私はあの人に告白することを決意した。

「あのね…私、ずっと好きだったの。付き合ってもらえませんか?」


-END-


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