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「懐かしい思い出は、つながらないよね」
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「懐かしい思い出は、つながらないよね」-4

その頃には、勇は、気持ちの整理もできて、すっかり次の出会いを求めて、アタシにまた頼み話をしてきた。

だから、職場で知り合った友達萌を紹介することにした。

萌は、性格も派手でなく、どっちかというと以前紹介した理恵と、反対なタイプで、マイペースではあるが、そんなタイプの方がいいのかと、直感が働いた。

そうして、二人は順調にデートを重ねて、スムーズに付き合い始めた。

付き合った頃、萌にこんなことを聞かれた。

萌「アタシと勇くんが、同じ高校やったの詩知ってて紹介してくれたん?」

アタシ「えぇ!忘れてたわぁ」

そうだった。いろんな意味で、いい子を探した結果、高校が同じだとはお互いに伝えることを忘れていた。

でも、それが逆に良かったようで、初めてのデートから、おとなしめの萌も、話がしやすく、勇にとってもいい感じを受けたようで、二人は、同じ気持ちになり意気投合したと後に、アタシと二人で遊んでいるときに、萌から聞いた。

「今から食事いかへん?」

萌は、勇を会う約束をしてるんで、勇も久々アタシに会いお礼の意味も込めて、一緒に食事をしようと萌に誘われた。

アタシ「夕食作るの頼まれてるから今日は、あかんねん」

なんて、ありもしない嘘をついて、断った。

アタシは、そんなことをして二人のラブラブぶりを見るのも、まんざらではないし、第一せっかく気持ちが落ち着いているのに、今更、好きに戻るのも、たまらないから、そう答えた。

それは、アタシが一番したかった勇と隣で笑っていたいのが、萌には、できるってことの、羨ましい気持ちへの嫉妬した姿を見せたくないのもあった。

萌も勇も、アタシも気持ちは話したことがない。

でも、その帰りに、就職活動を終えたスーツ姿の勇と萌とアタシの車内での様子といったら、勇は、運転する萌の頭を触る触る。

その光景を見て、これでよかったんだというのと、アタシが入る隙間ないってことが確認できて、断ってよかったと確信した。

その帰りアタシが、萌にメールをした。

萌からの返事のメールには、こんな嬉しい言葉が送られてきた。

「今日は、アタシも楽しかったよ★あれから勇と話しててな、うちらが付き合えたんは、あんたがいたからやし、あんたと会うとめっちゃ元気でるし、おもろいこと言うから、勇は、久々に会った気がしなかったて言うてたよ。いろんな意味でありがとうね★」

嬉しかった。

本当に幸せそうな姿がアタシには、とても自然にそう想えた。

だから、これでよかったんだって、素直に思えるし、アタシもこれを見たんだから、今の彼氏とも、続いているんだから、この二人よろもっともっと幸せになってやる〜?って、明るい未来に向かってやってく気持ちになった。

勇の携帯の番号がアタシの携帯のメモリーの登録されてから、4年経つけどその間も今も、その当時の彼氏を楽しくやってる。

今でも、勇が、アタシの夢にでてきて、一緒に食事していたり、極端な夢なら、アタシと勇が、今にも密着そてそうな内容のものを見ることもある。

それが、せめてもも、アタシの中での、懐かしい思い出の続きなんだと思いたい。


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