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「懐かしい思い出は、つながらないよね」
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「懐かしい思い出は、つながらないよね」-3

・・・ん・・・誰がいいのかな・・・・真面目な子がいいし、勇にやんちゃな子は、アタシとしても、気が許さない・・・



って、これって、アタシの友達が勇の彼女として、ラブラブしているのを横目で見るわけだよ・・・!!!

アタシが望んできたのは、連絡をとるため。高校生の頃なら、それが別れたら、アタシが彼女のなるつもりでいたけど、今は、そんなわけにはいかない。

やっぱりアタシには、縁がなかったんだと想うしかないんだな。

そう思い、同じ短大の友達理恵を紹介することにした。

几帳面で、勇より少し派手なタイプだけど、その辺は、二人でうまくいくだろうというのと、アタシがこれ以上好きにならないためにも、この子を紹介した。

それは、正直、二人の仲を取り持つなんて気持ちは、嬉しくもなんともなかったけど、本当に幸せになってほしかった。

アタシは、二人の連絡先を伝えて、一週間もしないうちに、二人は初デートをすることになったと、二人からアタシの方に報告が来た。

その結果、勇と理恵は、食事に行ったりしたようだ。

勇からの印象を聞くと、ルックスも性格も気に入ったらしい。

勇も、こんなタイプが好みだったんだと改めて知った。

一方理恵からの印象はというと、悪くも良くもなく普通だから、デートを重ねて

今後を決めるという。

このときから、二人は、何度か頻繁に遊ぶようになり、ある有名な、恋愛成就のお寺に紅葉も兼ねて、行くことにした。

でも、その頃から、理恵に中で、自分えお想う勇の気持ちが毎日のメールの返事えお返すごとに、重荷となっていたらしく、その恋愛成就の願い事をしたときのことを理恵は、話してくれた。

勇「何をお願いしたん?」

理恵「勇は?」(理恵は、「今後素敵な人と出会いますようにとお願いしたなんて言えず、聞き返す)

勇「俺は、理恵の傍でいれましようにってお願いした」

なんて皮肉な・・・アタシは、こんなに勇がはまりやすくて、純粋な勇を紹介したこともなんだか、苦しくなった。

もちろん理恵にとっては、ただの出会いでしかないけれど、アタシが昔好きだったことも、話していたから、こんな言葉を聴かされて、アタシは、ショックだった。

そして、理恵は、残酷にも自然消滅を試みたようで、勇から不安めいたメールがくるようになった。だけど、それは、アタシから話すべきことじゃないため、アタシができるのは、勇の気持ちの整理ができるのを待って、今度は、

もっと性格の合うような子を紹介することしかないと思った。

理恵には、本当に裏切られた思いだった。

アタシの想いもあったために、こんなことをスラスラ聞かされたことの方が、

許せない気持ちだったからだ。

友情もなにも、あったもんじゃない。恋においては、そんなものは、お構いないんだと、ここで知った。

そして、卒業して、アタシは、保育所に勤め始めた。


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