男気?女気?-3
「あーぁ…どぅすんだよ…明日から俺、無職なんですけどぉー」
「だってぇ……」
「あーぁこれで週末の映画もキャンセルだなぁ?」
「むぅー周治だって手をあげたじゃない……まぁ…私が原因だけど……」
「奴達の技すべて盗んで奴達以上の技術を身に付けてからたんまりお返しするつもりだったのに…俺の今までの苦労が……」
「……ごめん……悪かったわよ……」
「なぁーんてな!!嘘だよ!」
「え??」
「お前が殴らんでもどうせ殴っちまっただろうしなぁー…ほら!俺根性ねぇーから?」
「もぅ!……でも根性無いなんて事無いよ……周治はちゃんと今まで耐えてたんだもん……」
(本当に俺は別に気にしてないんだぜ?
何でお前に惚れたのか、すげぇ実感出来たしなぁー…
まぁ…男が女に
自分の為に恥じも外聞も忘れて
怒ってそして守ってもらって
惚れ直すってのもどぅかって…ちょっとは思うけどよ……
学も根性もねぇけど大事な人はいるから…
まぁ…いいか?)
「うっし!!週末のデート潰れちまったし〜今から映画見に行くか!?」
「え!うそ!行く行く♪」
「よし!お前には特別に指輪も買ってやろう!」
「無職なのに?」
「……まぁ…………そのうちな♪」
THE END