ソドム-9
「うん…あっ…あっ…」
苦痛に耐える真緒。
だが、武の責めを受け続けるうちに、疼きにも似た感覚が膣内に広がっていく。
(もっとして……)
真緒の中に、悦びが芽生えていく。
「…ふぁっ…あんっ…んんっ…」
真緒の発する声が鼻に掛った甘いモノに変化していった。
武はゆっくりと剛直を引き抜く。
(…あっ……)
体を入れ替え、真緒を四つん這いにすると尻肉を広げて後から貫いた。
「ああぁっ!」
もはや痛みは無い。そればかりか、悦びの表情を表す真緒。
真緒の膣内は熱くなり、強く締めつける。武の剛直は、ひと突き毎に愛液が絡みついていく。
「あっ…ああっ!真緒!…」
武は限界が近いのか、狂ったように腰を打ちつける。
「お兄ちゃん!もぅ…んんあぁっ!」
真緒の顔は快楽に歪み、唾液を垂れながら絶頂をむかえた。
武も身を反らせると真緒の奥に届けとばかりに、腰を引きつけて膣内に射精した。
それは目も眩むような快感だった。
ー夕方ー
「それじゃお父さん、お母さん。また来るから」
真緒を乗せた美奈子は、クルマの運転席から両親に挨拶すると、武を見て言った。
「武ちゃんにも真緒が迷惑掛けたわね」
「そんな事ないよ。また来てよ」
武は、はにかみながら答える。
「お兄ちゃん、またね!」
真緒は助手席から武に手を振った。
美奈子は〈じゃあ〉と言うとクルマを走らせ帰って行った。
「ねぇ、お母さん」
真緒が美奈子に声を掛ける。
美奈子は娘の顔をチラッと見て答える。
「なあに。真緒?」
「来週もさ、武兄ちゃんのトコ行っていい?」
「ええっ?」
真緒の言葉に美奈子は不思議に思った。
「ねぇ、お願い!」
「どうしたの?真緒」
「今日、武兄ちゃんとね、面白いモノ見つけたの。来週も行って良いでしょう?」
美奈子は驚いた。真緒がそんな事言うのは初めてだからだ。
美奈子は笑みを浮かべながら、
「いいわよ。真緒、よほど気に入ったのね?」
母親の問いかけに、真緒は屈託の無い笑顔で答えた。
「もう、クセになりそう……」
…「ソドム」 完…