晴れた日の傘-2
……………て、寝ぼけてる場合じゃない!
電車を降りようとしているその人の背中へ少し声を大きくした。
「あの…!ありがとう!」
声が届いたのか、学ランのその人は降り際に少し顔をこちらに向けて微笑んだ。
顔を確認して、ほんのりりんご色に頬を染める私。
たまに電車で見かける学ランのかっこいい人…。
青空と傘と学ランの彼。
この為に今日は私について来たの?
ふむ、私の傘はなかなか優秀だ。
END