オトナのメリークリスマス-1
……ミキ?
耳元の柔らかい感触に、重苦しい意識が目覚め始めた。
んなワケねーよな。アイツは二ヵ月も前に俺を振って、他の男の元へ去っていったんだっけ……くそったれ! 今だに夢に出てくるなんて。
暖かく乾いた唇が耳郭をなぞる。細い指先が肩甲骨から肩へかけて滑ると、キュッと優しく抱き締められるような気がした。髪の毛の甘い香りが鼻孔をくすぐって心地よい……ん? 夢じゃない、のか?
「わーっ! ミキ、お前こんなトコロで何してんだよ!?」
びっくりして飛び起きた俺に、女はきょとんと目を丸くした。
「……ミキって、誰?」
「はぁ? お前ミキだろ」
立ち上がると、女はすました顔でこう答えた。
「違うよ。あたしはね、サ ン タ ク ロ ー ス」
( ゜Д゜ )
「といっても、あたしはサンタクロースの孫娘。まだ半人前なんだ。彼女のいない、心の綺麗な男性のトコロに研修中なの」
よく見ると、真っ赤な帽子に真っ赤なサンタ服。ミニスカートからはスラリと膝下の長い脚が伸びている……むむ、美味しそう。
「だから、ね?」
突如、女は満面の笑みをたたえながら俺の股間に飛び込んでくると、ボクサーパンツの上から唇を這わせた。
「わーっ! 何だよお前っ、突然何す」
「こんな雪の夜にパンツ一丁で寝てたら風邪ひくよ? しょうがないなぁ……モゴモゴ」
情けないことにムスコはもう半勃ち状態だ。
「何すんだよ。よせってば、おい」
俺は女サンタを引き離しにかかったが、パンツも一緒に脱がされ、ついひるんでしまった。
と、素早く女サンタは俺のムスコを口に含み、ペロペロと舐め始めた。
「……あ」
触れるか触れないかという程度に裏筋を舐めあげ、カリをチロチロと刺激する。それがもどかしくて堪らない。
思わず腰が浮いたところで、女サンタはニヤリと笑った。
その悪戯っぽい笑みが、なんてゆーか、やけに色っぽくて彼女のなすがままに押し倒されてしまった。
女は耳元でくすぐるように囁いた。
「観念なさい。コラ」
熱っぽい舌で乳首を突きつつ、冷たい手で俺のムスコをリズミカルにしごきあげる……緩やかな強弱に、これ以上ないほど俺のイチモツが硬くなっていく。ちょ、頼む、ツボ入りそう。
「わぁ……すごい……」
女は再び俺のムスコをくわえると、ねっとりとカリに舌を絡ませながら強く吸い付いた。
夢中になって舐めているせいで、根元をしごいている手が時折疎かになる。流れた涎がじゅぶじゅぶと卑らしい音をたて始めると、その真っ赤なルージュは、今度は裏すじを通って玉を転がし始めた。