オトナのメリークリスマス-2
尚も女サンタは大きなストロークで竿をしごき続ける。やがて舌先は蟻の門渡りから肛門に向かいつつあった。
ヤバい! もう限界だ!
俺はくるりと体勢を変え、女サンタに馬乗りになった。
「きゃっ……やめ……」
サンタを犯したら罪になるんだろうか? いや、それ以前にサンタの孫娘なのに、どうして日本人なんだ?
よくわかんねぇけど。この女サンタがミキの顔をしてるって事は、サンタクロースってヤツは各々の心の中に映し出される幻影みたいなものなのかもしれない。
服の前をはだけると、そこには何も着けていない剥き出しのカラダがあった。
女サンタが息を切らしたまま無抵抗だったので、探るように指先を秘唇にあてがうと、中はすっかり濡れそぼっており、俺の指先を欲しがるように飲み込んでいった。
小刻みに何度もきゅっきゅっと強く締め付けるので、軽く掻き混ぜてやると甘いため息がこぼれ落ちた。
既にイキそうになっているのを感じ、俺は迷わずムスコを女の肉襞に押しあてた。
亀頭のトコだけ二、三度出し入れすると、女は焦れたように
「あぁ……早くちょうだい」
と哀願した。
両手首を上の方で押さえ付け、一気に腰を沈めると、軽い悲鳴のように女サンタは喘いだ。
……どうしてあの時、引き止めなかったんだろう。目の前で泣かれたからって余裕ぶってさ。本当は一番俺がカッコ悪かったのかもしれない。
激しい収縮と共に、とうに絶頂を迎えていた女サンタにはお構いなしに、俺は激しく律動を繰り返した。
女は苦痛に顔を歪めながらも、やがて迎える二度目の絶頂に歓喜の声をあげた。
そして俺。
打ちつける腰が想いと共に加速していく……
女の柔らかい壁に包まれながら果てた俺は、いつの間にか涙を流して泣いていた。
その事を悟られないよう、女サンタをしっかりと抱きしめると、彼女は優しく俺の髪の毛にくちづけた。
「ごめんね。どんなに冷たくされても、あたしやっぱりユータの事忘れられないよ」
「……ミキ?」
仕事にかまけてミキをないがしろにしていた事を俺は思い出した。気持ちがすれ違っても、それを埋め合わせる言葉を探さなかった事も。
口下手な俺。
言葉にできない代わりにミキを抱き起こして正座させ、正面に向き直り、世界で一番清らかなキスをした。
どんな恋人達にも雪は降る。今年の雪はいつもより一層暖かく、俺達を包んでいた。
「……でもね」
「ん?」
「まさかホントにサンタクロース信じるなんてさ。ギャハハハ! さっきの顔。アハハハハハハハ」
「うっせー。ゆうべの酒が抜けきってなかったんだよ」
終