望-1
君が消えてゆく時間を痛烈に感じて
君を失うものかと
想い出に必死に縋り付く
消えないで
消えちゃだめ
想い出の君まで僕から離れないで
ヤダヨ一人ニシナイデ
モウ君ヲコレ以上失イタク無インダ
と
弱い僕が顔を見せた
何故僕は泣いているの?
何故僕は僕に殴られるの?
僕が
僕を悲しませた
僕が
僕が君との仲を切り裂いた
僕が
僕から想い出までも
取り上げようとしてるから
だから僕は怒っているの?
ごめんよ
あの時の僕は臆病だったから
ごめんよ
あの時の僕は愚か者だったから
ごめんよ
あの時の僕は傷つくのが怖かったから
ごめんよ
だから引き留める事もできずに
待つ事もできずに
君を突き放した
結局、僕はあの娘も
あの時の僕の事も
守らなくて
僕の臆病な所だけ
選んだ