遠い約束-7
…ヤバい…。
俺、今、すっごいドキドキしてる…。
そんなことを思いながらもさつきとキスをした。
「ねぇ、知は覚えてる?」
「何を?」
「小さい頃、知があたしに言った…」
「僕のお嫁さんになってくれる?…ってやつ?」
「…覚えてたんだ。」
「覚えてるよっ。そういうお前こそ覚えてたんだ。」
「だって、嬉しかったんだもん…。知がそんなこと言ってくれて…。」
「じゃあ、今は?今、俺が言ったら?」
「…嬉しいよっ。」
さつきは目をそらして、顔を少し赤くして言った。
「まあでも、今は早いよな。もっと先の、未来にお前に言ってやる。」
『さつき、俺のお嫁さんになってくれますか?』
『はい…。』
(おわり)