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はるのいろ
【青春 恋愛小説】

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はるのいろ#1-2

家に帰って、ご飯を食べて、テレビみて、お風呂入って、寝た。


朝起きて、またこれから一日が始まるのかと思うとうんざりした。


いきなり学校休むなんて親に言ったら何て言われるか分からないから、仕方なく学校へ行く。




最近ハマってるモノとか、好きなコトとか特にないし、そんな中で毎日毎日同じことの繰り返しの中で生きてるじぶんをむなしいと思うこともある。


だけどそれも、思ってるだけで結局何もしないんだけど。





私の通う高校は私立で、割と大学の合格実績もいい進学校だ。私はかなり背伸びして入ったから高校には自分よりも頭のいい人ばっかりで、すぐに授業についていけなくなった。
今では学年で後ろから片手の指で数えられるほどだろう。
だからもう諦めてたし、授業なんてどうでもよかった。





その日、何を思ってか私は授業を抜け出した。



二時間目の化学の授業が始まってすぐに、「具合が悪いので保健室に行ってきます。」とだけ先生に言って。

ケータイと財布だけ持って学校を出た。



どこに行くとか目標はなくて、ただブラブラ歩いていた。





気がつくと、学校から割と離れたところにある県立高校の近くにいた。



私と同じように授業をサボったのか、そこの生徒と思われる、制服を着た男子が前を歩いていた。





すると、その男子生徒は財布を落とした。



放っておくのも気が引けて、私は

「あのっ。」

と、呼び掛けた。



すぐに振り返った男子生徒に

「これ、落としましたよ。」

と言って返そうとした。


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