「Light」-1
「もう少し出会うのが早かったらおまえを選んでた。」
そんなの嘘。
何言ってんの?
きっと、早く出会えなかった事には意味があるんだ。
つまりは、
縁が無かった。
だって、そう思わないと諦められない。
耐えられない。
苦しいもん。
休みの日はパパとなり、私の彼になる時は一日にメールを交わすほんの数分だけ。
もう何日会ってないだろう。
誰にも相談できなくても、休日に淋しさが襲ってきても、我慢。我慢。
いつか思いっきり振ってやろう。
でももう少しだけ。
傍にいたい。
心が闇でいっぱいで、前が見えない。歩けない。
「もういいよ。良く頑張ったね」
夢の中での私が言った。
ずっと、
ずっとその言葉が欲しかった。
助けを、許しを求めてた。
分かっていたの。
いけない恋ってこと。
誰かを傷つけるってこと。
やっぱり私辛かったんだ。
苦しかったんだ。
許されない想いから、やっと目が覚めた。
最も大切な物を手放す。
それは淋しいのに、切なく悲しいのに、明るい光が見えていた。
幸せへの道、罪への償いの道へ今私は歩いている。
もう迷わない。
今まで、ありがとう。