電車に淫れて Side Girl-4
男の手が乳房からはなれてブラジャーのラインをなで回す。
背中からまた胸元に戻ってきたかと思うと、胸の中心をぱちんと弾かれた。
「あ…っ」
胸の締め付けが無くなり、止め金を外されたのだと言うことが分かった。
やだ。と声を上げようとするが、後ろから耳朶を噛まれて甘い痺れが走った。
抱き留めていた左手にお腹と腰を撫で回されて、身体の奥がきゅっとなる。
鞄の持ち手を強く握りしめた。
男の手がシャツをスカートから引っ張りだし、すばやくボタンを外していく。
右手がそっと素肌に滑り込んできて、その違和感に肩をすくめる。
「ん…っ…」
ブラジャーを左右にずらし、男の手が直接胸をきゅっと握りしめた。
快感にビクンと身体が跳ね上がる。
「…っ、はぁ…ん…っ」
唇を噛みしめなければ声を上げてしまう。
何より男に感じていることを知られたくなかった。
「知ってる?声を我慢すればするほど、身体は感じやすくなるんだよ」
楽しそうな声がそう告げ、乳房を捏ね回す。
「ほら、君の身体は喜んでる」
腰を撫でていた左手も服の中に入って来て、胸を掴まれる。
両手がまるでピアノを弾くようにばらばらに動かされ、薄地の白いシャツからくっきりと男の手が浮き上がっていて、
いやらしいその動きに目を奪われる。
ああ…っん、あたし…今この人に触られてる…
知らない男の人なのに…んんっ…ぁあ…!
知らない男に触られて感じている羞恥と、それを周りに気付かれたくない思いで必死に声を殺す。
けれど堪えれば堪えるほど、肌は敏感になり逃がせない快感ばかりが蓄積してしまう。
「…っ、はぁ…ん…」
身体の中から何かが溢れだし、乳首が硬くなって主張し始めた。
乳首の先がシャツとこすれる度にむずむずする。
「んん…っああっ…!」
とつぜん突起を摘まれて、体中に流れた電流のような快感に背中が逸り返る。
腰から力が抜けてしまい、男の腕に抱き留められた。