初夜-1
「藍…好きだ。ずっと好きだった」
そう言って、秋くんの体が覆いかぶさってきた。
彼のキスが体中に降り注いでくる。
わたしは胸がドキドキして、今にもとろけそうで。
秋くんの腕に抱かれながら、私もこう呟いていたんだ。
「わたしも秋くんのことが、好きです…」
すると秋くんはもう一度、わたしにキスをした。
彼の舌が入りやすい様、わたし自らも口元を少し開けてみる。
「んん…はぅ…っ…」
濃厚で、甘ったるい口付け。
まるで愛し合う気持ちを確かめるような、そんなキス。
体の力は、秋くんのキスだけでいとも簡単にスルスルと抜けていってしまう。
「ぁ…秋く…」
唇を塞いだまま、秋くんの手がわたしのブラウスの中へ潜りこむ。
そしてその手はブラウスの中を這い、二つの膨らみにたどり着くと、それを優しく揉みあげてきた。
「ん、ぁっ…、ぁっ…」
秋くんの手つきに反応して、ついエッチな声が出てしまう自分が恥ずかしくて。
わたしは思わず顔を真っ赤にさせて目を背ける。
すると秋くんはそんなわたしの髪を優しく撫でてくれた。
「いいよ。藍の声、きかせて…?」
秋くんはそう囁きながら、わたしの薄ピンクの下着の中に手を潜り込ませ、やさしく揉んできた。
秋くんの手が動くたび、自分のブラウスがモゾモゾと動めく。
それを見て、わたしはいっそう甘く喘いだ。
「これ、取ってもいい…?」
その言葉に、わたしは恥ずかしそうにコクンと頷き返す。
すると秋くんが残りのボタンを全て外してしまい、ブラウスは下着ごと床へハラリと滑り落ちた。
隠すものはなくなり、全てあらわになったわたしの上半身。
秋くんが上から見つめてくる。
いやっ。やっぱり恥ずかしい…!
あまりの羞恥心に思わず胸を隠したけれど、
そんなわたしの手は、秋くんに容易く剥ぎ取られてしまった。
「秋くん…は、恥ずかしいよ…」
「なんで?キレイだよ」
「そんなこと…っ」
「言うな、って?」
上気したように真っ赤になったわたしの耳元へ、秋くんが甘く囁きかけてくる。
ふいにかかった秋くんの吐息さえ、わたしの体は敏感に反応してしまう。