初夜-5
「そんなことない…嬉しかったよ…」
正直さっきのことは思い出すだけで顔から火が出そうなくらい、恥ずかしい。
でも秋くんとひとつになれて嬉しいって気持ちの方がずっと大きくて…涙が出そうだった。
たしかにベッドの上の秋くんはすごく大胆で、エッチだったよ…。
でもそんな秋くんも、大好きだから…。
「わたし、もっともっと秋くんが好きになった…」
「藍…?」
「次はわたしが秋くんを満足させられるよう、頑張るね。だから…」
だからこれからも、いっぱい
いっぱい…わたしを愛してね。
そう呟いたわたしに、秋くんは照れた顔をしたね。
そしてそのまま誓い合うようにきつく抱きしめ合ったわたし達。
そんな二人を、いつまでも消えない月の光が照らしていた。
*fin*