初夜-4
「ごめん、優しくできない…。俺、藍のこと…きっとめちゃくちゃにする」
秋くんは苦しそうに息をしながら、わたしのそこへ自分のものをあてがう。
覚悟を決めたわたしはギュッと目を押し瞑ると、秋くんの身体にしがみついた。
「そ、それでもい…」
その瞬間、秋くんのモノが一気に突き入ってきた。
「ぁっっ…!」
突然の激しさと熱さに、のけぞるわたしの身体。
「あぅっ…ぁ、あっ…」
「あ、藍…っ」
ぐんぐんと突き動かされ、わたしは耐えられない快感に身悶える。
それでもなお、秋くんはわたしの腰を掴みながら、ぐいぐいと引き寄せるように奥を突いてくる。
「あ、ぁ……っ」
「藍…っ、俺のこと、好き…っ?」
「ぁう…っ…」
「ねぇ、好き…っ?」
二人の身体はすっかり汗だくで。
秋くんの問いに、わたしは今にも泣き出しそうな目でコクコクと頷きかえした。
「…す、き…っ」
「聞こえないよ…」
「あぁっ…す、好き…っっ…」
壊れそうな快感に、わたしの瞳から思わず涙がこぼれた。
余裕がなくなったのか、秋くんの息も乱れてる。
「やばい、俺、もう…」
「あぁ、ぁ、んっ…!待ってっ、いっしょに…」
「…っ、あ、もう、だめだ、いくっ…」
「わたし、も…っ、あぁあ…っ!」
「うっ…」
その瞬間、秋くんはわたしの腰をつかんで、突き上げた。
あまりの衝撃に、わたしは身体がのけぞったかと思うと、そのまま果ててしまった。
「大丈夫…?きつかった…?」
絶頂を迎えたばかりで、すっかり放心状態のわたしに、秋くんが心配そうに顔を傾ける。
わたしは今にもトロンとした目で、秋くんを見つめ返した。
「初めてなのにやりすぎたよな…ごめん……」
わたしがあまりにも疲れきった様子だったから、秋くんはちょっと困った顔をしていて。
だからそんな秋くんの胸に、わたしはそっと頬を寄せたんだ。