恋愛模様〜ラブレボ〜-8
奈都も思わず、素に戻る
「僕のアレが全部奈都に入ってしまったよ。もう後戻り出来ないけどいいか?」
五良が、奈都の耳元で舌を這わせながら囁く。低い、色気のある声だ。それだけで奈都は酔ってしまう。
「ん〜…最初からそのつもりだったくせにぃ。意地悪…っ。」
「わかった?奈都の事、もう離す気、ないからっ…!」
奈都の膣の中で五良の肉棒が動き始める…。「雨の日は…俺ら濡れなかったけど、今日は一緒に濡れような…はあぁっく!」
ぎちゅ!ずりゅ!ずりゅ!
「あんっ!あぁあっ!何!これ!」
五良は徐々に腰の振りを速める。
〈凄い滑りがいい…〉お互いの指を絡めて、しっかり握る。
「…何…?痛いか?初めて入れたから、はっ!きっつ…」
「痛いって…ゆっか!何か。あんっもう、訳わかんない!気持ちいいっ」
グチュン!
「きゃああんっ!」
今日一番の突きを、奈都は喰らった。
それから五良は、腰をピストン運動させる。パンッパンッ!パンッ!奈都の骨盤に、五良の腰が幾度も打ち付けられる。
「アンッアンッアンッアンッ!」
奈都の声が、次第に大きくなる。
「きゃああああん!頭の中っん!弾けそうぅぅ」
「イキそう…?ハッ…俺の、切れそうな程締めあげてるっ…。くっ!も、駄目だ。出るっ…!」
ドクンッドクッ!子宮の奥深い、薄皮1枚のゴムの中で五良の生命の素が、吐き出された。
ドサッ!二人はそのまま、事切れた…。
ふ…。五良は目を覚ました。
〈眠っていたのか…。奈都は…。〉
果てた後、奈都と重なったまま眠ったようだ。ヨイショ、と起き上がる。五良の腕の中で、奈都もスヤスヤと寝息を立てていた。
「可愛い寝顔…」。
寝顔を見つめて、和んでいたが、その後には「はあぁぁ〜。」
大きなため息がでる。
「やっばいなあ!本気で惚れてるな、俺!同じ学校はややこしいのに…。」
「ん、ん…。」
寝言を言う奈都を見て、五良は観念した。
「ま、いいか。惚れたもんは仕方ない。…と何時だ?」
時計を見ると、午後11時11分になったところだった。
「げっ!もうこんな時間か!奈都、起きて。家の方が心配されて…服をっ。」
慌てて、ベッドから起き上がる。その拍子にベッドのシーツにつまずき…
「うわっ!」
「!?きゃあっ」
奈都を巻き込み、シーツ共々、床に突っ伏してしまった…。
「あいてて…。」
五良と奈都は、打った腰を擦りながら、奈都の家へと歩いていた。
ラッキーな事に、奈都の両親は共に出張や、学校行事で遅くなるそうだ。
「今日は、本当に遅くなってごめんな。ご両親が、ご帰宅されていたら大目玉だ。以後、気を付けるよ…。」
「いえっ!危ない所を助けてもらって、私がお礼を言わないと…。あの場に偶然来てくださったお陰で、本当に助かりました。」
ペコッと頭を下げて、ニコッと微笑む。
〈偶然ではなく、必然なんだ…。談話室にいた奈都達の会話を聞いて、奈都の帰宅が心配だった…とは言えない。僕が、烏丸五良だと知ったら奈都は、離れるだろうか…。〉
途端に血の気が引く。しかし、既成事実を作ってしまった以上、責任を取らないと…。それ以前に離す気は無いと宣言している。
〈よし!男らしく…〉
奈都の手をぎゅ!と握る。
「若佐奈都さん!本当なら、一線を越える前に付き合いを申込むべきなのに、順番が逆になってすまない…。」
付き合う前に、既にエッチ済み。
根がクソ真面目な五良にとって、切腹ものだ。
〈だけど、僕らは運命の導きのように結ばれた…〉
オマケに、ロマンチストでもあった。
「君に言わなければならない事が、あるんだ…。僕の名前は、からす…。」
「烏丸…五良さん?」