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遥かー鬼と人ー
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遥かー鬼と人ー-2

「おい、おまえは隊長の居場所はしらないのか。」

「え??あそこの山にアジトAがあるわ。
 でっでも、一人で行くの?多分100人以上はいたはずよ??」

かれは眉ひとつ動かさない

「いや・・・それはめんどくさい。」

そうつぶやいたかと思ったら、またその拳を地面にあて、一突き。
すると、地面に亀裂がおき、そのアジトは地面が崩れてできた穴の中に落ちていった。
彼が地面を蹴ると地面は元に戻った。

・・・・えーー????!っていうかこれはないだろ、作者手抜きか!!

そう 心の中の「王さまの耳はロバだ」的な穴の中でさけんでしまったフィアであった・・・・

「すご!!あっ、シュウ!!」
 もうシュウは立ち去ろうとしていた。

「私っ!!わたしね、ある人を探して旅をしているの!!ねぇお願い連れてって!」

「いやだ。」

さっき拳ひとふりで百人をなぎはらったシュウにたいして、
 フィアは怖がることもなく、腕にしがみついていった。

「お願い!!大事な家族だったの、そのために家を飛び出してきたの。
 邪魔にならないよう、迷惑もかけないから!お願いします!!」

終始無表情、というより途中からはうんざりしたような表情を浮かべていたシュウだったが、
「家族だった」という言葉に一瞬、動揺したようだった。

 それから彼はフィアにはじめてその眼差しをむけた。

「いいだろう・・だが・・」


彼は風の吹くほうへ視線をうつした

「俺は鬼だから・・・」

そういったとき、シュウの瞳は赤く光り、口元には牙が覗いた

「それでもいいなら、ついてくればいい・・」


そういって、また彼は歩き出した。

「うん。ありがとうっ!」
フィアには恐れははなかったのだろうか、すぐにその横にかけよっていった。

「よかったぁ、ここから広大な森に入るでしょ?
 とても不安だったんだぁ、町人は決して使おうとしないっていうし。」

「お前、その服はどうした。膝までひどくやぶれている。」

 
たしかにボロボロだ

「ああ、これね、もとはロングスカートだったの。
         でも歩きにくいから、短ズボンはいて、やぶいちゃった」

「汚いから、新しいの買え。」


「うん、やっぱりそうだよね」

とか、なんとか、
こんな話をしながら、二人は森に消えていった。


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