白ぃ華が咲き乱れる頃-1
今日12月25日は、あたしにとって、とても大切で忘れられなぃ日です。
あたしには、とても大切な友達がいたの。中学の時からの友達で、とても明るくて、誰にでも好かれる、笑顔のカワィィ子だった。
高校も一緒のところに進学した。
よく一緒に学校早退して海に行ったり、ぉ泊まり会したり。
この時季は一緒に焼き芋屋サン追ぃ掛けたりしたなぁ。あたしはいつも2つ食べて、あの子は1つで
「もぅ食べられなぃょ〜」って言ってたっけ。
そしてあたしに、
「そんなに食べたらぷっぷくぷ〜だょ」
って意味分からなぃ事言って、あたしに食べきれなかった焼き芋を手渡してた。
―そんな彼女が、高校2年生の時、貧血で倒れたの。
高熱も続ぃて、元気に学校に来た時には少しだけ痩せていた。
あたしは心配で、「もぅ大丈夫なの??」って何回も聞ぃたケド、彼女はイジワルな笑顔で
「相変わらず心配性だね」って、あたしをからかった。
―でも、それから段々と、貧血や疲労で保健室に行く事が多くなっていった。
あたしが病院に行く事すすめたら、それでも大丈夫の一点張りだった。
今思ぅと、それは彼女の、精一杯の優しさだったと思ぅ。
―そんな日が2ヵ月くらぃ続ぃたある日、あたしは信じられなぃ事を彼女から聞かされた。自分はエイズに感染してぃたって事。
彼女はいつもの明るさで、初めは精一杯明るく話そぅとしていたケド、段々泣きながら、切れ切れにあたしに話してくれた。それがとても痛々しかった。
彼女は8年前、外国で輸血した事があるらしく、その時感染してしまったらしぃ。
高校に入るまでの8年間何も症状は出なかったのに、それが突然、あの貧血で倒れた時、エイズ関連症候群にかかっている事を知ったらしかった。
―彼女はそれからも、時々症状が出る事はあったケド、それでも薬を持ってきて学校に来てぃた。
―そんなある日、好きな人が出来たって相談を受けた。相手は通学の電車でいつも同じ時間に逢ぅ他校生らしぃ。よく目が合ぅって、嬉しそぅに話していた。
毎日毎日、
「電車の人(名前が分からなかったので、そぅ呼んでいた)ね、ぉばあサンに席譲ってたんだょ。イイ人」とか、報告を聞かされていた。
その幸せそぅな笑顔を見てぃるだけで、あたしまで幸せになった。
だから、あんな事を聞ぃてしまったの。
「ねぇ、告らなぃの??」
あたしは無神経な事を言ってしまったと思った。だけど、あたしがそぅ思ぅ事が、一番無神経な事だった。
そんなあたしにあの子は、「あたしじゃ迷惑しかかけれなぃから、電車の人に悪ぃ」って淋しそぅに笑った。
あたしはあの子にそんな悲しそぅな笑顔をさせた自分が、とても憎かった。
だから誓ったの。もぅ絶対あんな顔はさせなぃ、絶対諦めたりしなぃ!…って。
―でも、告られた!って報告を受けた時はビックリした!
あの子はどーしょぅって困ってたケド、あたしは、
「それはあなた次第」って言ったと思ぅ。それで、付き合ぅ事に決めたみたぃだった。
でもやっぱり、彼にはエイズの事を言えなぃでいたみたぃ。
―あたしは、彼があの子をちゃんと大切にしてくれるのか、そして、あの子の身体の様子を見る為に、あたしも一緒の電車で通学する事に決めた。今まではバスだったから。
そして初めて彼を見た。あたしは男を見る目があんまりなぃケド、ちょっと不安だった。
あたしも一応あいさつをしたケド、たぶん、スゴク無愛想なヤツって思われたに違いなぃ…
電車はやっぱりぎゅぅ?詰めで、あたし達は吊り革もなぃ通路に立ってた。
電車は思ぃの外揺れて、あたしは彼女が心配だった。
でもよく見たら、彼がちゃんと彼女を支ぇていたから、あたしは安心した。