白ぃ華が咲き乱れる頃-3
―ぉ見舞ぃに行ったある日、彼の事を聞ぃた。
彼がぉ見舞ぃに来てくれた日に、
「もぅ来なぃで」って言ったらしぃ。
彼女らしぃと思った。エイズの事は、言わなかったらしぃ。
だけど、文通をしていると教ぇてくれた。
そして、たくさんの手紙を渡された。
中身は全部入っていて、切手も貼られていた。もちろん住所も書かれていた。
そぅ、彼の住所…。
彼女は
「あたしが死んだら、それを一通ずつ出して」って、あたしに言った。
そして最後に切手の貼られていなぃ封筒があった。
「それは、書き留めた手紙が全部なくなったら、涼輔に渡して」と言われた。
あたしは悲しくて、悔しくて、でも、
「そんな日なんて来なぃ。そぅ信じよぅ」
としか言ぇなかった。あたしは、『大丈夫』なんて言葉は掛けれなかった。
―それから7日後、12月25日、皮肉にもキリストとあの子の、蘭の誕生日に、彼女は亡くなった……
あたしの母はそこの看護婦で、理由を話したら、涼輔クンからの手紙が病院に届ぃたら知らせてくれるって約束をした。
あたしは1ヵ月以上、手紙を出し続けた。そして、出す手紙がなくなった。
あたしは渡さなくちゃいけなぃって分かってたケド、蘭が亡くなった事をまだ認めたくなぃと思ってて、渡せなぃでいた。
―彼は、あたしがいつも使ぅ駅で、あたしを待っていた。
彼は無気力に立っていた。そしてあたしを見つけると、「蘭は??」と聞ぃてきた。
彼は手紙が何週間も届かなぃ事を不安に思って、病院に行ったらしぃ。
そして、もぅ〓ヵ月も前に、蘭が亡くなっていた事を知らされたらしかった。
彼は、まだ信じていなかった。だからあたしは、ずっと渡せなぃでいた手紙を渡した。
あたしはそのまま、家迄全速力で走ると、声を出して泣ぃた。
蘭が死んだ事を認めてしまった事、涼輔クンの辛ぃ気持ちを思って、あたしは泣ぃた。
蘭はあたしにも、長ぃ長ぃ手紙を残してくれた。
その手紙も、ずっと封印したままだったケド、初めてあたしは封を開けた。
あたしの人生=親愛なるのぞみ。
そぅ書かれた手紙には、あたし達の出会ぃ、あたしへの思ぃ、思ぃ出の一瞬一瞬が輝ぃて書かれていた。
ケンカもした、仲直りもした、遊んで、笑って、怒って泣ぃて…。
小さな思ぃ出達が、とてもキラキラ輝ぃていた。
あの時、蘭はそぅ思っていたんだ、あぁ感じていたんだ。
ずっと一緒に居たのに、気付かなかった思ぃ達。
ねぇ、蘭。
あなたはどーして居なくなってしまったの??
街や人、何もかもがみんな輝ぃているこの日に、あなたは逝ってしまった。
―神様なんていなかった―
そんなふぅに恨んでいたケド、もぅすぐあなたの20回目の誕生日がくる。
今年もあなたと過ごすゎ。一緒にぉ祝ぃしょぅね、蘭。