which......?-5
「千夏、挿れるよ――――」
そして、少しずつ腰を沈めてゆく。
「っひゃ……んぁぁぁっっっ!」
「っくふぅ……千夏、……平気……?」
「はぅっ……へ、平気ですっ、から、どうぞ……シン君の好きなように……あぅ……
んっ……動いてくださぃ……」
「わかった……、でも無理しないでね……」
クチュ、クチュ、ヌチュ、クチュ――――――
リズミカルに打ち付ける身体の動きにあわせて、溢れそうな程湿った千夏の秘部から
そんな音が漏れる。
そして重なる、快楽を貪る喘ぎと互いの名を呼ぶ声。
「あんっ、あっ……い、いいっです……気持ちいぃぃ……、シンくぅん……
んぁっっ」
「千夏っ、ぼ、僕も、だ…………すごく……いいっ、はぁっ……」
「シン君のが、奥まで……、あ、当たって……すごいんっっ……あっ……んぅっ…
…」
僕の身体は本能に身を任せてリミッターを完全に振り切り、その動きをどんどん早め
て行く。
強く――強く――強く――――――――
僕の声、千夏の声、そして二人の連結部分から漏れる甘美な音色と、揺れるベッドの
悲鳴。
今の僕達を取り巻くその4つ音が、少しずつ、少しずつ僕の思考から遠のいてゆく。
「…………………………………………っ!!」
ゴムの中に吐き出される、今日二度目の快楽の塊。
そして力尽きて重なる二人の身体の間で、じんわりとお互いの汗が混ざり合う。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ」
「…………」
「はぁ……、……ち…………千夏?」
「………は、い……」
「……大丈夫?…………ごめん、僕、気持ち良すぎて歯止めが効かなくなって……そ
れで――――」
言葉を続けようとする僕の口に、千夏の小さな手が優しく触れる。
「……ふふっ、今日のシン君、なんか謝ってばっかりですね。……そんなに哀しい顔
しないでください。
私は、シン君と一緒に気持ち良くなれて、本当に幸せだったんですから」
千夏はそう言うと僕の首に手を回し、顔を引き寄せる。
そして、――――優しいキス。
「だから、謝るのは辞めてください。……ね?」
「千夏……」
――その時だった。
不意に開く、部屋のドア。
「シンくーん、入るねー。暑かったからアイス買ってき――――――――え?」
ドサリ。
夏希の手から、コンビニの袋が鈍い音を立てて滑り落ちる。
「……なんで、千夏が」