ライス・カレー-9
「ちょっと中手羽が食べにくいけどね」
駿の言葉に、麗奈はさっそく中手羽にかぶりつく。口の周りがかなり汚れる。
「この中手羽最高!」
「口元汚れるけど大丈夫?」
心配気な駿に、麗奈は彼に近づくと抱きついて押し倒し、カレーまみれの唇を駿の唇に重ねた。
しばらくの沈黙。
お互いの唇が離れた。
駿は突然の事に驚きながら、麗奈の顔を下から見て、
「…カレーの味しかしない」
麗奈は駿の上から、
「カレーの味がする女はイヤ?」
麗奈の問いかけに駿は優しく微笑むと、
「ん〜っ、むしろ好きかな?」
その言葉に麗奈は再び身体を重ねた。
…「ライス・カレー 完」…