さよなら-9
もうダメだ。
このままイかされてしまう。
突然、彼が体を起こし、私を抱きしめ倒した。
きつく抱きしめられたまま、激しい抜き差しを受け止める。
彼の舌が私の右の聴覚を支配した。
『ひゃっ!!あっっ あっっ あっっ あんっ んっ…』
全身に鳥肌が騒ぎ出し、頭の中が粟立つ。
彼に耳を舐められたのは初めてかもしれない。
りゅうたが私の耳を舐めている。
そう思った瞬間、足先から大きな波が押し寄せてきた。
『あっ!………い い イッ…………っっっ!!!!!』
ガタガタと音を立てるように体が弾む。
『んっ はっ はっ あっっ!!!』
間もなくして私の中から彼のモノが抜かれた。
私の陰毛の辺りにモノを乗せ、下腹部に精液が吐き出される。
陰毛を通じて彼のモノが何度もビクリと弾むのがわかる。
二人の乱れた呼吸が行き交う。
これで最後…
そう思うと悲しいくらいに惜しい。
セックスの相性が良すぎるのも困る。
離れたくない。
そう思ってしまう。
その夜、私は久しぶりに彼の腕枕で眠りについた。
髪を撫でられながら、深い深い眠りへ落ちていく。
『りか…本当に別れなきゃダメ?』
そう言って彼が涙を零していたことなども知らずに。